福祉現場の現状

naoのブログ

主に福祉業界のことについてお話できればと存じます。異業種についても触れていきます。

【介護】【仕事】認知症利用者の被害妄想について

こんばんわ。naoです。



盆休みが終わり、高校野球も後半に差し掛かり、いよいよ夏の終わりが近づいてきましたね。




さて本日は認知症利用者の被害妄想についてお話ししましょう。






簡単に被害妄想とは、物を取られたとおっしゃられたり、あの人に悪口を言われた等、実際にはありもしない話を作り上げてしまうものになります。






これを経験されている介護士さんはを結構いらっしゃるのではないでしょうか。





ここで私が実際に経験した話をしましょう。








①被害妄想は一度敵視されるとなかなか改善は難しい




Aさんという一人ではトイレに行けない女性利用者がいました。(コミュニケーションは比較的良好にできました。トイレに行く際はナースコールしてくださります。)






被害妄想が始まるまでは良好な関係を形成していましたが、





ある日の夜勤中、その利用者がナースコールを押していたのですが、その日は救急搬送があり、対応がかなり遅れてしまいました。





思えばこれが被害妄想の原因でした。




それからは私が会話しようとすると、「もう私のことをいじめないでくださいね」とおっしゃられたり、




他の職員や家族様へ「あの職員(私)が夜中急に部屋にきて悪さをするの」とおっしゃられ、家族様からクレームが上がり謝罪させられたことがありました。(家族様は後からこのAさんの被害妄想であることを認知されました)






私が出勤していない時も「急にきて叩いた」とおっしゃられ、さすがに支援するのが厳しくなる時期がありました。





毎回私は「そういうことをしていない」と伝えてもなかなか納得されませんでした。




②距離をおいて支援することも大切




この状態で支援してもお互いにストレスが溜まる一方なので、私は1か月ほどAさんの支援を止めることにしました。






すると少し被害妄想が収まり、1か月後には支援することができました。






対話でどうにもならない時はこの方法が有効だと思います。





ただ、一時的に支援が可能になっただけであって、すぐに被害妄想が再開することがあるので注意が必要です。





③最後に




先ほどもお伝えしましたが、被害妄想の対象になってしまうとかなりストレスが溜まります。




ただ、あなたの周りにはたくさんの職員がいますので、頼っていいと思いますし、状況の知っている職員は嫌な顔せず対応してくれると思います。





1人で抱え込むのだけはやめてくださいね。



では。