福祉現場の現状

naoのブログ

主に福祉業界のことについてお話できればと存じます。異業種についても触れていきます。

現実を受け入れて介護しよう。(事例交えます)

おはようございます。naoです。






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目次
・はじめに
・なぜ理想を持つことが危険なのか
・まず施設のこと、利用者のことを知ろう
・最後に







・はじめに



本日は現実を直視することの大切さをお伝えしようかと思います。




福祉業界に飛びこもうとされている方で




「皆さんの役に立てるように常に勉強、即実行」





「皆さんのADLを上げれるように、いろんな取り組みをしていきたい」等




理想や意識を高くもって飛び込もうとされている方はいませんか?





先に申し上げると入る前から意識高く仕事をしようとする人ほどすぐに潰れてしまいます。



いわゆる現実を全く知りえない段階で理想だけを語り、




現場にその理想を持ち込むと非常に危険なのです。




・なぜ理想をもつことが危険なのか




理想を持つ、意識を高く持って仕事をすること自体いいことだと思います。




ただ、それぞれの現場にはいろんな課題が山積していることが多く、その問題は数日で片付くことができないものも、数多く存在しています。




そのため、現場の状況をしっかりつかんでいなければ、改善のためにと思って取り組んだ結果、逆に悪い方向に進んでいったりしてしまいます。





事例を挙げてみましょう





事例:入職して1か月の職員が、ADLの向上のためにと上司の許可なく、利用者自身に車いすからベッドへの移動を自力でやって頂こうとし、結果利用者が転落してしまいました。



その利用者は日頃からそのような訓練をしておらず、この日いきなりやったとのことでした。



まず、この事例で悪いのは許可を取らずにこのような介護を行ってしまったことにあります。



ただ、根底にあるADLを向上させるためにという理想で介助をしてしまったがために、このような事故が起きてしまったのではないでしょうか?



よかれと思った行動が逆に作用してしまい、利用者にはケガと恐怖を植え付け、ご家族からは職務怠慢と厳しい目を浴びせられることになります。



この場合は
Ⅰ.上司に確認を取る
Ⅱ.利用者がどのレベルまで自身でできるのかを把握する
Ⅲ.利用者やご家族同意の元、訓練を行い徐々にできるように時間をかける(その際健康上にも気を付ける)



ということをすればよかったかと思います。




以上の通り理想だけで仕事をすると利用者をケガさせることに繋がります。




こうなると自分に自信がなくなり、仕事に対するモチベーションが下がる可能性があります。




また、周りからも自己中心的な奴だ、仕事を頼みづらいとレッテルを貼られてしまうおそれがあります。(先日のブログ(チームワークを乱す人間は不要を参照)の必要のない人として認知されかねません)



働きづらくなり、心身ともに疲弊します。




でもそうならないようにどうすればよいかをお伝えします。




まずは施設のこと利用者のことを知ろう



理想や意識を高く持って仕事をしたい方は、まず施設と利用者のことを時間をかけてじっくり把握してください。



これが一番大事です。



数カ月かけてもいいです。良い支援を行う秘訣は知ることです。




次に上司の話や会議で議題に上がる内容はしっかり落とし込んでください。


その際自分なりの解釈をしてはいけません。事実が異なってしまいます。



分からなければ確認の意を込めて聞き直してください。



最後に


今回の内容はいかがでしたか?


理想や意識高く持って仕事をすることは大事です。



ただ、それが間違った方に作用してしまうことがあるので



必ず現場の現実を受け入れ、介護にあたってくださいね。




では。